FOR PATIENTS巻き爪
一般的に「巻き爪」と呼ばれている状態には、以下の3つのタイプがあります。
- 爪が内側に巻き込んでいる状態(湾曲爪・巻き爪)
- 爪の角が皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態(陥入爪)
- 上記の両方の症状がある状態
湾曲爪の治療は手術や矯正治療が行われます。治療は自費治療になることが多く、その治療法についてご説明いたします。
爪が巻いている(湾曲爪・巻き爪)
このタイプの方は、歩行時の痛みを主な症状としてご来院されることが多く、靴のサイズや形が足に合っていない、深爪をしてしまっていることが原因となっている場合も少なくありません。
また、爪水虫(爪白癬)を併発しているケースもあります。その場合は検査を行い、必要に応じて爪水虫の治療も同時に進めてまいります。
爪白癬になると、爪の下の組織(爪床)がもろくなり、巻き爪が悪化しやすくなることがあります。
TREATMENT FOR CURVED NAILS巻き爪(湾曲爪)の治療について
治療方法
当院では、巻き爪(湾曲爪)に対して主に矯正治療を行っております。
以下の2つの矯正方法を患者様の状態に応じて使い分けています。
マチワイヤー矯正
マチワイヤーは、日本で古くから行われている巻き爪の矯正法です。
爪に小さな穴を開け、超弾性ワイヤーを通して固定し、その弾力で徐々に爪の湾曲を改善していきます。爪の強さや厚みに合わせて、ワイヤーの太さも使い分けて施術します。
※自由診療(保険適用外)となります。一足趾7000円
巻き爪マイスター
当院ではマルホ株式会社の「巻き爪マイスター」と「リネイルゲル」を用いた治療をおこなっています。他の治療法と比べて矯正期間が平均約1~2週間程度と短いことが利点です。
一足趾12000円
それぞれの治療法の選択について
これらの治療法にはそれぞれ適応となる爪の形や厚み、変形の程度、指の部位などにより、向き・不向きがあります。
また、親指以外には使用できない方法もございますので、診察時に爪の状態を評価し、最適な方法をご提案いたします。
当院で行っている巻き爪治療
- マチワイヤー矯正
- 巻き爪マイスター
- 爪切り・ケア指導
巻き爪・陥入爪でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
※上記治療はすべて自由診療となります。
陥入爪治療
陥入爪とは、爪が皮膚に食い込んで炎症や肉芽(赤く盛り上がった組織)を生じる状態です。
原因は、爪の角が皮膚を刺激してしまうことにあります。
当院では、爪を切らずに行う治療(保険適応)を基本としております。
痛みの少ない方法で、ほとんどの方が翌日には楽になります。
主な治療方法
- ガター法(当院推奨)
- コットン法
- テーピング法
爪と皮膚の間にチューブを挿入し、瞬間接着剤で固定します。
・通院が少なく、痛みの緩和が早い
・2週間〜1ヶ月で自然にチューブが取れます
爪と皮膚の間に綿を入れる方法で、ご自宅でもできますが、毎日交換が必要です。
爪の方向を変えるようにテープで引っ張ります。
※軽症向き・効果が出にくいこともあります。
痛みが強い・重症の場合は…
- 部分抜爪(爪を一部切除)
- フェノール法(再発予防の処置)
などの治療もあります。
※当院では基本的に爪を残す治療を行っています。
※一部処置は行っておりません。
治療費の目安
初診・処置含め、保険診療(3割負担)で約6,000円程度です。
炎症が落ち着いた後に、巻き爪の矯正(自費治療)を行う場合もございます。