OTHER-TREATMENTSその他診療

骨粗鬆症

骨粗しょう症とは、骨がもろくなり、簡単に骨折してしまう状態のことを指します。日本では高齢化が進み、約1,300万人が骨粗しょう症にかかっているとされますが、そのうち治療を受けている方は2割未満とされています。骨粗しょう症は自覚症状がなく、気づかないうちに骨折することがあるため「いつの間にか骨折」とも言われています。

特に高齢者の方が骨折すると、治療中に筋力低下や関節の可動域が狭くなるリスクがあり、最悪の場合、寝たきりになる恐れもあります。このようなリスクを避けるためには、早期の予防と治療が重要です。骨粗しょう症と聞くと「カルシウムを摂れば良い」と思われがちですが、実際にはそれだけでは不十分です。食事、運動、薬物療法を組み合わせ、一人ひとりの骨の状態に合わせた治療が必要です。

当クリニックでは、骨密度を正確に測定する「DEXA法」を導入し、患者様ごとの骨の状態を正確に把握しています。これにより、最適な治療計画をご提案し、骨の健康をサポートいたします。骨粗しょう症は加齢や栄養不足、ホルモンバランスの乱れなど、様々な要因で進行します。定期的な検査と予防ケアで、骨を健康に保つお手伝いをさせていただきます。

超音波骨折治療

一般的な新鮮骨折治療では、患部を固定し骨が自然に修復されるのを待つというもので積極的に骨癒合を促進する方法はありませんでした。近年、患部に微弱な超音波を当てることにより、骨形成が促進され、骨折の治癒期間を早めることがわかりました。サッカーのデビッド・ベッカム選手や元メジャーリーガーの松井秀喜選手が骨折治療に使用したことでも注目された治療法です。

当院ではアクセラス(日本シグマックス)を使用しております。

装具診察

当院では、必要に応じて専門の技師である「義肢装具士」に来ていただき、装具の製作や調整を行っています。

装具と聞くと、義手や義足といった「失われた身体機能を補うもの」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、現在ではその用途は多岐にわたっています。たとえば、

  • 外反母趾や扁平足、変形性関節症などの歩行をサポートするインソール(靴の中敷き)
  • 背骨の圧迫骨折などに対して使用する体幹装具(コルセット)
  • 手足の捻挫や軽度の骨折に対して、関節の硬化を予防しながら固定する専用サポーター

など、日常生活を快適に過ごすための補助具として広く活用されています。

装具外来では、医師の診断に基づき、患者様の症状や生活スタイルに合わせてオーダーメイドの装具を製作しています。既製品では得られないフィット感と効果を大切に、専門スタッフと連携しながら最適なサポートを提供いたします。

手足の痙縮外来

当院では、上肢・下肢の痙縮(つっぱり)に対する治療として、ボトックス注射を行っております。

対象となるのは、主に脳卒中(脳血管障害)や脊髄損傷などの後遺症により、筋肉が固くなり動かしにくくなる状態の方です。歩行や日常動作の改善、リハビリ効果の向上を目的に、医師の診察のうえで適応を判断し、注射を行います。

※当院では、顔面けいれん・筋性斜頚・腋窩多汗症・美容目的でのボトックス注射は行っておりません。

詳細な適応や治療の流れについては、まずはお気軽にご相談ください。