大学院でどんな研究をしていたの?──ご質問にお答えします

こんにちは。
先日、患者さまから「先生は大学院でどんな研究をしていたのですか?」とご質問いただきました。
せっかくなので、この場で少しだけご紹介したいと思います。

■ 骨折後の変形を“3DCTで分析”し、“元の形に近づけるための手術器具”を作る研究

いくつか関わっていた研究がありますが、一つは、3D CTモデルを用いて骨折後に生じる腕の変形を立体的に分析し(骨切りガイド)を作成する研究を行っていました。
特に、子どもの肘の骨折後に生じる「内反肘(ないはんちゅう)」という変形を、
3次元的に正確に直すための手術方法を開発する研究をしていました。
いくつか整形外科の医学雑誌にも掲載されています。

Preoperative, Computer Simulation-Based, Three-Dimensional Corrective Osteotomy with a Custom-Designed Surgical Device
Yukari Takeyasu 1 , Kunihiro Oka, Junichi Miyake, Toshiyuki Kataoka, Hisao Moritomo, Tsuyoshi Murase
J Bone Joint Surg Am. 2013 Nov 20;95(22)

Three-dimensional analysis of cubitus varus deformity after supracondylar fractures of the humerus
Yukari Takeyasu 1 , Tsuyoshi Murase, Junichi Miyake, Kunihiro Oka, Sayuri Arimitsu, Hisao Moritomo, Kazuomi Sugamoto, Hideki Yoshikawa
J Shoulder Elbow Surg. 2011 Apr;20(3):440-8.

■ 今の診療にも役立っています

3Dで骨の形を理解し、
「どの方向に、どれくらいずれているか」を立体的に把握するスキルは、骨折治療や手術説明にもとても役立っています。
少しマニアックな分野ではありますが、
こうした経験を活かして、今後も分かりやすく丁寧な診療を心がけていきたいと思います。